そしてあくびをしながら、カーテンを少しだけめくり、お隣をのぞいてみた。



昨日、あの男の子がいた窓。


……今日は閉じてるんだ。



「……」



実はあれは夢でした。


って言われれば、納得できちゃう気がする。


夢オチ。しょーもないあたしの人生にピッタリじゃん。はは。



あたしはカーテンを閉めて、部屋を出た。


1階に降りると、リビングからお母さんと弟の声が聞こえてきた。



「ノゾム~。これ、お隣さんに持ってってくれない?」


「え~。今ゲームやってんのにぃ」