携帯のアラームを止めて、習慣的にメールをチェックすると、新着が1件あった。



【ごめーん。昨日の夜から熱出ちゃって。
今日キャンセルいい?】



送り主は、一緒に遊ぶ予定だったモカだ。


あたしはすぐに返事を打ち始める。



【そっかぁ~~(><)大丈夫?
心配だぁ。お大事にね♪】




「……よく言うよ」


低くぼやきながら、送信。


メールって嘘がつきやすくて便利だよなぁ、お互いに。


布団の上に投げるように携帯を置いて、ベッドを降りた。