便利なのか不便なのか。 周囲の注目を集めまくるアキを、あたしは半ばあきれながら眺める。 アキは中庭で20代っぽい女3人に囲まれて、質問攻めみたいな雰囲気になっていた。 あーあ。不機嫌な顔しちゃって。 ミーハーな女とか毛嫌いしそうだもんな、あいつ。 つーか、ププっ、超イラついてんの丸わかりだし。 仕方ないなぁ。この辺であたしが助け舟出してやるか。 「ア――」 「橘さんっ」 突然、背後から声が響いたかと思うと 甘い香水の香りがフワッとあたしを追い越した。