私には、蓮と可憐がいるし、大丈夫。
私は、そう自分に言い聞かせお母さんに向かった。
「お母さん、いつものように殴ってよ。私のこと嫌いなんでしょ?…嫌いなら殴ってよ!!!!」
「……」
お母さんは、驚いたような顔をしている。
それもそうだろう、お母さんの前で怒鳴ったことは初めてなんだから。
「お母さんは知らないんだろうけど、陸だって、毎晩私がお母さんに殴られていること、知ってるよ。陸は、いつも私の傷の手当てをしてくれるんだから」
そう、必ず、陸は私が殴られた時に、私の部屋に来てくれて手当てをしてくれる。
お母さんの知らないところで…

