憧れの人は、バスの中




・・・



「……ん」



ここは・・・



白い天井・・・



自分の部屋ではない・・・


・・・腕には点滴が・・・


私・・・


「美穂、起きた?」


「・・・蓮?」


「大丈夫?」


「…うん」



ここは、病院か・・・


そういえば、私、包丁で指切って・・・・血が止まらなくなっちゃったんだ・・・



病院にいるって言うことは、蓮、私の病気のこと知ったのかな?


「美穂。何で言わなかった」


やっぱ、お医者さんから聞いたんだ…


「ごめんなさい」


私は、これしかいえない・・・


蓮には、お母さんから助けてもらったのに・・・


病気にまでなっちゃって・・・



ほんとに、迷惑かけてばっかりだ・・・