唇に口付けようとしたところで邪魔が入った。 「胡智ーーっ! そろそろ各病室回らないとだから手伝っテーーっ!」 「あ、はい母様。」 あたふたと駆けて行く後ろ姿に早まったかとやや後悔。 そうだ、 胡智に俺は