「だから言っているでしょ? 無意味だって」

「やってみないと分からないだろ!?」

「キミの中ではボクに“参った。勇者”とでも言わせたいんだろうけれど、
それで満足して帰ってくれるなら、言ってあげても良いよ」

「……っ!? ふざけんな!!」


攻防を繰り広げるユータと魔王。

挑発と勘違いしたユータの攻撃は勢いを増しましたが、魔王には一発も当たりませんでした。


「折角平和的に解決しようと人が言ってあげているのに。
本当にどの時代の勇者もバカだよなあ」


自身の行動を理解してくれない魔王は呆れ、とうとう本領発揮。

ユータの腹めがけて風魔法を使い、吹き飛ばしました。

突然の事にユータは何があったかも理解出来ず。

吹き飛ばされ、壁に激突して初めて何があったかを理解しました。