「まー……1人でいるよりマシだけど。あとはサワちゃんとケイト君か」


悪態を吐きながらも前に進みながら、

イクトは素早く次の事へと考えを切り替えました。


「サワはあれだな、状況分かっていないから楽しんでいると思う」

「本当に変な所でユータと意見が合うから嫌だ」

「俺だってそうだっての! 変な所で意見が合うとかふざけてんのかと思う」

「まあ、今それを言い争うのは無駄だね。それからケイト君の方だけど…………」


イクトがその続きを言おうとした時でした。

突然隣で歩いていたユータが走り出しました。どうやら何かを見つけたようです。

慌ててイクトもユータの後を追いました。一体何があったというのでしょう。