3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。

「…………やるな、お前」

「うわぁ、すごい! 宿にある食糧食べつくしちゃいそうだね!」

(ど、どこからつっこんで良いのか分からない)


少年の食べる量は3人が……いえ、恐らくは宿の人も想像を絶するものでした。

パンだけでも既に30個は食べているでしょう。

おなかがすいていたとはいえ、それでも一般の人に比べたらあり得ない量でした。


「……ごちそうさま」


少年はようやく満腹になったのか手を合わせてそう呟きました。

イクトはその食べっぷりを見て、少年が少なくともどの種族の人間かが分かりました。