3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。

しかし先程食事をしたばかりの少年が、

また気を失っている事にはイクトも疑問に思いました。


「まさかユータ、お前……彼を巻き添えにしたりとか…………」

「するかっ! そうだ、思い出した……サワ! お前も見ていただろ?」

「何を?」


否定しても信じてもらえないと思ったのか、話題を変えようとしたユータは説明しました。

突然自分達が攻撃しようとしたモンスターに、別のモンスターが体当たりをして来た事を。

するとサワはきょとんとして、“あれはイクちゃんがやったんじゃないの?”と。

そうなのか? と言わんばかりにユータはイクトを見ました。

しかしイクトは“そんな事やっていない”とあっさりと否定します。