どれだけ経っただろう。

真美と、元通りになれてから。


先生に相談したことは話した。

真美は謝るばかりだったけど。



お礼は、まだ言ってない。

常識ないよね。


でも、真美と計画してるんだ。


「お礼も兼ねて、
森になんかプレゼントしようよ!」


真美の一言がきっかけで。



そして中学生の私達は必死で

お小遣いをためて…


やっと、今日はプレゼントを選ぶ日。


何買おうかな。

どんなものが好みなんだろう?


そんな、ウキウキした気持ちで
真美と2人でデパートへ向かう。


バスに揺られる中、真美に聞かれた。


「ねえ、佳奈ー」

「んー?」

「森のこと、好きなのー?」

「んー?…はぁ!?!?」


静まり返っているバスの中で、

私の声だけが響き渡った。


乗客から注目を浴び、
真っ赤になる私を見て

「もしかして図星だったりして~」

にやけながら真美が窓の外を眺める。

「違うから!絶対!教師なんて…」


そんな会話をしていると、

目的地へ到着した。