月に秘めた恋

叩かれると思い 目を瞑った


でも・・・叩いて来ない?


ゆっくり目を開けると


光里さんの手を掴む湊君が居た


「み・・・湊・・・」


「お前 何やってんだよ?」


湊君は 怒っている感じだった


「・・・だって この子が


湊に近付くから・・・


忠告したのに 無視したから」


少し 震える声で


光里さんはそう言っていた


「お前 もうこいつに近付くな」


「・・・でも!」


「聞こえなかったのか?


こいつに近付くな!」


湊君は 叫ぶようにそう言った


「・・・湊」


「わかったら もう行け


それと変な嫌がらせとかするなよ?」


「・・・」


湊君は光里さんの手を離すと


光里さんは 走ってどこかに向かった


「・・・はぁ 大丈夫か?」


「・・・」


どうして・・・李生じゃないの?


助けに来てくれたのが・・・


李生じゃなかった