「ダメ・・・だよね?」


「・・・別にいいよ


未憂・・・悪いけど先に


教室行っててくれ」


「うん・・・」


未憂は 廊下を歩いた


「なんだよ? 相談って」


「・・・今日 一緒に帰って


くれないかな?」


え?


なんで・・・?


俺は訳がわからなかった


「ごめん・・・未憂ちゃん


居るのに不謹慎だよね?」


「・・・何かあったのか?」


「最近ね 誰かにつけられてる


気がするの・・・


バイトの帰りとか・・・」


光里は 何かに怯えているような


顔をしながらそう言った


力に・・・なりたい


でも 未憂の事もある


「ごめん・・・やっぱり忘れて?


湊には未憂ちゃんが


居るんだから・・・」


そう言うと 光里は笑って


廊下を歩き出した


「・・・光里!」