ちょっと・・・ビックリさせたな


「悪い・・・少し言い過ぎた


でも お前の事が心配なんだ」


「・・・うん」


「ごめんな?」


俺は 何やってるんだろう?


未憂を束縛したい訳じゃないのに


これじゃあ 最低じゃないか・・・


「気にしないで・・・ じゃあね?」


そう言って 未憂は屋上を出た


残された俺は フェンスに


寄りかかり空を見る


白い月が浮かんでいた


半月・・・か


『湊 どした?』


どこからか李生の声が聞こえた


「お前が羨ましいと思った」


俺はその声に返事をする


周りから見れば 変な奴って


思うかもしれない・・・


「未憂さ・・・俺のせいで


あんな顔してるから」


『でも 1週間経ったら


未憂に言うんだろ?』


「ああ・・・」


だけど・・・俺は最低だな


好きな子を困らせても仕方ないのに