・・・次の日・教室


俺は早歩きで李生の所に向かった


「ちょっと・・・いいか?」


「なんだよ? 怖い顔して・・・」


李生は少しビックリしていた


「ちょっと聞きたい事あんだけど」


もし 未憂を傷付けたら・・・


たとえダチでも許さない


「何?」


「昨日さ・・・羽山に会ったんだけど


ちょっと様子おかしかったんだよな?」


少し声を低くして言った


「気のせいじゃね? 


未憂さ 昨日具合悪いって言って


課題の途中で帰ったんだよ」


李生は他人事のように言った


こいつ・・・自分の彼女の事


本当に好きなのかよ?


「・・・湊 お前さなんでそこまで


未憂の事色々言うんだよ?」


そんなの・・・好きだからに


決まってるだろ?


でも そんな事言えなかった


「別に・・・そんなんじゃねーよ」


そう言いながら 教室を出た


もう・・・ダメだ


これ以上 李生に隠し事は出来ない


「・・・湊君?」