月に秘めた恋

未憂はきょとんとした顔で


俺を見ていた


んな顔で見るなよ・・・


「・・・悪い なんでもない 忘れて」


「・・・湊君」


ドキン


これ以上・・・ドキドキしたくない


でも 本心だった


すると 未憂は


掴んでいた腕を離す


「私・・・帰るね?」


「・・・送る」


「大丈夫・・・じゃあね?」


そう言って 笑って


手を振ってどこに向かった


なぁ・・・未憂


俺はどうしたらいい?


気付いてるんだろ?


でも ダメなんだ


好きだって気持ちを忘れなきゃ


意味ないんだ


でも どうする事も出来ないよな?


気付けば未憂を追いかけていた


すると 歩いている未憂が居た


声・・・かけなければいい


だけど 無理だった


「未憂!」


思わず声をかけてしまった