「ばーか、調子のんなっ」
ニカッと笑って私の頭に手を置く。
ただそれだけで
苦しいぐらいに
騒ぎ出す心臓。
私はどんだけ
聡に惚れてんだろう…?
「なんか食うか」
と言ってやってきた神社。
たくさん屋台がでていて賑わっている。
「茉莉香、何食いたい?」
「バナナチョコ!」
目を輝かせて聡を見ると
苦笑してる。
「チョコバナナね。」
「バナナチョコ!」
小学校のときもこうだった。
2人でお祭り行ったとき、
バナナチョコの言い方で言い合いになって。
屋台には
『バナナチョコ』って書いてあったんだよね。
「ほら、
バナナチョコじゃん。」
今も変わんない。
私は指差して、屋台を見る。
「見るもの全てが正しいとは限らない。」
聡は教科書に載ってた文で答える。
それを聞いて、2人で笑いあって。
変わんない、
何も変わってない。
2人の関係は、
あの頃から何一つ変わってない。


