皓平君と別れてから、すごくつまらなかった。 寂しかった。 春には桜で寂しくなって 夏には海で切なくなって 秋の文化祭はまるでつまらなくて 二人の記念日のクリスマス会には当然行かなかった。 そして私にも受験がきて、大学生になった。 そんな日々のなかで、一度も誰かを好きになんてならなかった。