五里霧中




今日も一つお人形を綺麗にした。


とても可愛らしい男の子。


昔のあなたに少し似ていたから。


いつもより丁寧に綺麗にした。


痣まみれの汚い手脚を千切った。


みみずばれの目立つ背中を切りつけた。


涙も流れないその瞳を抉った。


そうしたら今までにないくらい綺麗なお人形ができた。


なのに、なのになのになのになのに。