チャイムがなるとガラガラと音をたてて先生が入ってきた。 吉澤さん、風邪かな。 そんな俺の考えとは裏腹に先生の顔は青ざめていて 冷や汗をかいているようにもみえる。 何かあったのか? 「吉澤は、今日朝事故にあって意識不明の重体らしい。」 ざわつきだすクラス。 泣き出す女子。 俺は自分でも驚くほど冷静だった。