「何で私って…」

何もかもが

嫌になって

逃げ出した…

あてもなく

ただ、ただ

歩いて

行き着いた先…

そこは

見ばらしのいい

草木生い茂る

丘の上だった

どのくらい

歩いただろうか…

「疲れちゃった…」

腰を下ろした

「戻るとこなんて…私の居場所なんて…どこにも…どこにもない…」

「帰らなくたって…誰も困ったりなんか…しないんだから…」

「…私はいなくても…いてもいなくても…一緒」