クラスメートの奴らが言葉でお人形の服を持ち主の許可なく勝手に脱がせるから、俺は心の中で一生懸命ドレスを着せてあげつつ、 『んー?』とか『えー、?』とか、曖昧な相槌ばかりをする彼氏に、 恋人なのだからきちんと『やめてくれ』と制し、田上結衣を護ってやれと次第に腹を立て始めた。 それから、自分の彼女をああやって聞くにたえないネタにされようが平気な顔をしている近藤洋平を大嫌いになった。 けれども、当然ライバルについて嫉妬から観察し尽くした俺は知っている。