ぼくは、ごみ箱から回収した切り絵を、セロテープでとめて自分の部屋に保管しておいた。 なんとなく、それが彼らの亡くなった子どもへの供養になるような気がしたからだ。 「遊園地に行こうよ。3人で」 愛子から電話があったのは、春休みに突入してすぐのことだった。 「結花もこの頃パッとしないしさ。翔ちゃんも勉強ばかりしてないで、行こう行こう」 ぼくは、3人で、というところに、なにか愛子の策略めいたものを感じた。 だが、ぼくには天からの配剤を拒否する気はまったくなかった。