最後の世界がきみの笑顔でありますように。



兄弟………。妹の望の姿が頭を過ぎる。


望……。あたしを恨んでるよね?あなたから全てを奪ったあたしを…。



「漣!!」



名前を呼ばれて我に返ると、坂原が膝をついてあたしの顔をのぞきこんでいた。


「…………あ……ごめん。」



そう言うと、坂原はあたしの頭をワシャワシャと撫でた。




「坂原!?」


「変な顔してるから!!」



そう言って坂原は寂しそうに笑う。