「お!!漣!此処寄ってこうよ!!」 そう言って坂原は川原を指差した。 「……………何で?」 「いいから!!」 そう言って坂原は、自転車を止めてあたしの手を引いた。 「…………………。」 ドキン…… 坂原に触れられている指先、手が…熱い。 「よいしょっ!!」 坂原はドカッと草原に腰を降ろした。 無言で自分の隣を叩く坂原を睨みつける。