最後の世界がきみの笑顔でありますように。



「あんた、坂原と付き合ってんの?」



金宮さんは、あたしを睨んだまま尋ねた。



「はい。」



隠す事も無い。そう思って、事実を言った。



「はぁっ!?なんでお前が坂原と付き合ってるわけ?」



金宮さんの隣にいた仲間の女の子が、あたしの髪を掴む。



「…痛いんですけど。」



あたしがそう言うと、あたしの髪を掴んでいた女の子がグイッと髪を引っ張った。



「………痛っ!」



引っ張られたせいで、あたしは金宮さんに頭を下げる格好になった。



「坂原があんたと本気で付き合ってると思ってんの?」



金宮さんの言葉にあたしは頷く。



「思ってる。」



だって……。陽は、遊びで付き合ったりしない。あんな優しい人が…そんな事出来るわけないんだから。