ガラガラガラ…ピシャンッ
図書室の扉を閉めて、席に座る。しばらくそのままぼーっとしていた。
分かってる…分かってはいるんだ…。このままじゃいけない。
前に進まなきゃって…。
「でも…どうしたらいいのか分からないよ…。」
あたしはどうやって生きていけばいいの…?
あたしに出来る事って何?
1時間、どんなに悩んでも答えは出なかった。
「……………はぁ…。」
ため息をついて、席を立つ。それと同時に、図書室の扉がバッと開いた。
慌てて扉を見ると、4、5人の女子生徒が立っていた。
何だか…嫌な予感がする。
「いたいた。」
「こいつでしょ〜?愛子?」
名前を呼ばれた女の子が、頷いて前に出る。
「ねぇ、あんたに話があるんだけど。」
愛子…あの悪い噂しか聞かない金宮 愛子(カナミヤ アイコ)があたしを睨みつけている。
いわゆる呼び出しというやつだろうか…。
なんとなく予想が出来た。理由は多分ー…。


