最後の世界がきみの笑顔でありますように。



「幸の事、ほったらかしでごめん!!でも、幸が嫌いになったとかそういうんじゃ無いから!!」



その言葉にホッとした自分がいた。



「………馬鹿…不安だったんだから……。」



ギュッと陽に抱き着く。何だかんだで許してしまうあたしは、相当陽に惚れているんだと思う。



「…ごめんな…幸。好きだよ…。」


「あたしも…好き…。」



自然と唇が重なり合う。久しぶりに触れた唇が、とてつもなく愛おしい。



「…幸、そろそろ行こうか!」



唇を離して、陽が笑顔を向けてくる。



「行くって何処へ?」」



デートって言ってたし、何処かへ行くのかな…?



「それは秘密!!って事で着替えて着替えて!」



陽に促されてベッドから降りると、陽が恥ずかしそうにあたしを見ていた。



「…どうしたの…?顔赤いよ…?」



そう言って陽に近寄ると、陽は一歩下がった。