最後の世界がきみの笑顔でありますように。



「そ、そんな事より何であたしの部屋に!?」



慌てて布団を引き寄せる。寝巻姿だし、寝癖すごいし。



「望ちゃんが入れてくれた。」


「…望…………。」



寝ている女の子の部屋に、年頃の男の子を入れちゃうのはどうかと思う。しかも寝てたのに…。



「今日22日だから…迎えに来たんだけど…。」



そう言って陽は俯く。



「一緒にデートしてくれる?」



陽の言葉に目を見開く。この状況でデート?



「な、なんで急に…。」



ってデートなら今日じゃなくてもいつだって出来たじゃん。



「今日じゃなきゃ駄目なんだ!やっぱり幸は覚えてないんだな。望ちゃんの言った通りだ。」



陽の言葉にさらに首を傾げる。ますます分からない。