最後の世界がきみの笑顔でありますように。



陽から電話やメールが沢山きていた。返事はしないで放置してる。そんな日々が続いていた。



明日は22日だっていうのに…。



ベッドに横になったまま、携帯を握り締める。



「知らないんだから…。陽なんて嫌い…。」



携帯をドライブモードにして、眠りについた。





「……んっ……うぅ…。」


何度も寝返りを打つ。完全に窓を閉めきっているというのに、明るいのだ。



「……眩しい。」



目をゆっくりと開けると、あたしの顔を覗き込んでいる人がいる。



「…望…?」



目を凝らすと、明らかに女の子では無かった。



「…な………。」



『なんで?』そう言いたいのに言葉が出ない。



「…幸………。」



そこには、ベッドに肘をついてあたしを見つめる、陽がいた。



「……って…陽…?」



驚いて目を見開く。眠気も一気に覚めた。



「…怒ってる…よな…。」


申し訳なさそうにあたしを見つめている。捨てられた子犬みたいだ。