最後の世界がきみの笑顔でありますように。



それからというもの、陽と会う時間が減っていた。今日だって…。



「陽、今日も一緒に帰れないの?」



「ごめん!!用事があるんだ!じゃ、じゃあまた明日!!」



陽はそれだけ言って、走って行ってしまった。



「……はぁ…。」



これで何回目のため息だろうか…。陽は用事があるの一点張り。



とぼとぼと帰り道を歩く。いつも一緒に帰ってたのに…。やっぱり…。



「…あたしの事……邪魔になったのかな……。」



障害者だもんね…。重荷にしかならないよね…。



「…陽………。」



視界が少しずつ歪んでくる。ポロポロと涙が溢れた。


「…っ…ぐすっ…うぅ…。」



川沿いを歩く。もちろん一人だ。



いつの間にか、日が暮れている。立ち止まって川を見つめた。