「俺もサボり!数学だったからさぁ…。めんどくさくて抜け出してきた!!」 そんなあたしに、気にするでもなく気さくに話しかけてくる。 もうなんなの……? 正直あたしは困惑していた。 家族ともまともに会話していないのに、他人となんか会話どころか、目も合わせるのすら滅多にしないのだ。 それに………。 この学校であたしは浮いてるから。 人を遠ざけて生きてきた。 だから話しかけてくる 人間がいるなんて思わな かった。