「…………ん……。」


ゆっくりと目を覚ます。すると、見覚えの無い天井が視界を占領した。



「此処は……………。」



何処…………?


上半身を起こすと、右手に違和感を感じた。右手を見ると、知らない男の子が眠ったまま、あたしの手を握っている。



「あ、あなた誰!?」



慌てて手を離すと、男の子が目を覚ました。



「…ん………漣!?目が覚めたのか!?」



男の子はあたしを見て驚いている。



一体何なんだろう…。この人は誰なの?此処は何処?分からない事ばかりだ。



「幸!?目が覚めたのね!!」


今度は、知らない女性があたしに抱き着いて来た。



気付けばあたしの周りには、知らない人達が集まっていた。