「集合してくださーい!! 合奏始めまーす!!」 部長の声が聴こえて、灑梛はフルートとタオル、譜面台を持って、教室から出ようとした。 もちろん、ウェンディーズへの会釈は忘れない。 そうして灑梛は、音楽室へと向かった。 口元にうっすらと笑みをたたえて。