―瑞希side――――――

今日から学生だ。
あ゙ーッ!!面倒くせぇ!!

ん?俺が学園行きたくない理由?そんなん、灑梛と同じだ。

"毎日人を殺せないから"

に決まってる。


灑梛が教室に入る。その後を、追って教室に入る俺。
あー皆固まってる。
そんな中、灑梛が自己紹介をした。

『今日からこの学園に通うことになりました、靈羅 灑梛です!よろしくね♪』


………………誰だ?
俺の隣に立っているのは、灑梛じゃねぇ。
しかも完璧な営業スマイル。

あぁ、アレか?
クラスの男子達を落として、聞き込み作戦か?
笑えねぇな、おい。

自分でも、顔が引きつるのがわかった。
あ、今度は、俺の番ね。

「初めまして。久遠 瑞希といいます。よろしくお願いします。」

フッと優しく微笑んで、軽くお辞儀をする。
これで大体の女が落ちるんだな。
それで奴のコトを聞き出すんだ。