「では、ただいまより、地方総会を行います。」

緋梛が、口を開いた。

「昨夜、東京都靈羅隊 第三席、靈羅灑梛、並びに第四席、久遠瑞希による
斉藤孝之 暗殺を実行して頂きました。
その際、斉藤孝之の書斎からmicroSDと数枚の書類を発見。
今からその事について、発見者の久遠瑞希より、報告をして貰います。」
「――――はい。」

瑞希は静かに席を立ち、昨日まとめたメモと、持ち帰ってきた書類を見ながら、話始めた。

「昨夜、俺達は斉藤孝之の暗殺を実行してきました。灑梛は暗殺を、俺は情報集めました。
…そして、重大な情報を手に入れたのです。

皆さん、お手元の資料をご覧ください。」

会議室に紙をめくる音が響く。内容を確認した隊長達は目を見張り、まさか…そんな…と、呟いている。高麗も、まさかの事実に眉を寄せた。
また、瑞希の隣に座る灑梛も、表に感情は出していないが、明らかに雰囲気が鋭くなっている。