「ぁ…ぉまえ、は…」 私の正体を言われる前に、暗殺部隊席官章を見せた。 紺色の革の二つ折りなそれを開きながら。 上半分は顔写真と履歴。 下半分は、国花である菊を金で表し、菊に留まっている蝶々は、銀色であしらわれている。 この蝶々こそ、我等機密国家諜報部・暗殺部隊の証。