さいころじかる

「えーっと…あなたが言ったことをまとめると、あなたは妖怪の猫又で変身ができる、と」



「まぁそうじゃね」



「怪しすぎでしょ…」



「まぁ事実じゃし…」



牛乳を飲みながら答える猫少年。さすがに全裸だとアレなのでお父さんの服を着せている。



「じゃあなんで私についてきたの?」



「腹減っとったし、こいつならなんかくれるかなーっと思ったからじゃ」



「ふーん。てかさっきからなにその、じじい言葉?」


この猫少年はなぜかじいさんっぽいしゃべり方をしている。見た目は同年代っぽいのにこれは違和感ありすぎ…



「いやぁ前の飼い主がじいさんでな、移っちまった。というても150年くらい前だったかな」



「あんた何歳よ…ってまぁ妖怪だしね、そりゃそうか」



なんで私がこいつを妖怪と信じるのかというと、尻尾と耳が紛れもない本物だったからだ。ちなみに触らせてもらった。まさしく猫だった。



ていうかよく見るとこいつけっこうかっこいい顔してるな…。いやいや、でもさっき150歳越えてるって言ってたし…



「で、これからどうするの?」



「今日は泊めてくれたらうれしいのう…」



やはりそうきたか。