君を愛してない・・・

「それで、私の部屋にいらしたんですね。・・・・義姉さま?」




と、小間使いが持ってきたホットミルクをルイスに差し出したのは、先程ルイスに異常に発情した男の妹。



「朝早くからごめんなさい、エステル。私・・・どうしていいかわからなくて・・・」



そう、寝室から飛び出して咄嗟に助けを求めに行った先はエステルでした。



「いいえ、謝るのはこちらですわ。兄がそんな激しく欲情する男だったなんて・・・私の方が恥ずかしいですわ。」



目に手を当てるエステルを見て、ルイスは落ち着きを取り戻してきたのか、笑ったのでした。



「私もその・・・嬉しくないわけじゃないの・・・ただ・・・」



頬を染めて俯くルイスにエステルは首を傾げます。



「ラウノ様が・・・いつも以上に、意地悪で・・・///」



恥ずかしそうに言うルイスを見てエステルは少しばかり兄に同情するのでした。



兄さま・・・お気持ち分からなくもありませんわ。