君を愛してない・・・

あ、小間使いだわ!!



ルイスは甘い感覚に支配され始めた脳を必死に叩き起こします。


そして、何とかラウノに言うのです。



「ラ、ラウノ様・・・」

「はぁ・・・何だい?」

「あの、小間使いがぁ・・・」

「ん?・・・あぁ、聞かせてやれ。君の笑顔は国一番だが、鳴き声も国一番だろうな・・・」

「そんな・・・」



いつものラウノ様はこんな意地悪おっしゃらないのに〜!



ルイスは段々とラウノに腹が立ってきました。


そして、ドアが開く直前



「・・・ひぁっ!!」



ラウノの手は下へ下へ下がっていき・・・


だが、ルイスはそれを阻止し






「キャーー!!!」






と思い切り叫び、ラウノの一瞬の隙をつきベッドから逃げ出し、衣服の乱れを直しながら、小間使いがドアを開けた瞬間、部屋から出ていってしまいました。





「ルイス・・・・・・?」


やりすぎたか・・・・・・?



残されたラウノは呆然とドアの方を見つめました。



小間使いも呆然と出ていったルイスの方を見ていたのでした。