再び突き刺されたこの言葉を聞いて、ラウノは隣国の姫を追い出し、二度と来るなといいました。


ラウノはショックでした。


最近はそんなことを言う人がいなくなっていたからです。


なぜだ?

ルイスがいたからだ。


ラウノは無性にルイスに会いたくなり、部屋を跳びだし寝室へ行きました。


あぁ・・・今まで私はなにをしてきたんだ?

私の勝手な我儘で彼女を辛い目に合わせてしまった。

酷いことも言ってしまった。

あんなに私のことを愛してくれていたのに。

声が聞けなくたっていいじゃないか。

こんな私を愛してくれるだけで、私はこの上ないほどの幸せを感じていたはずなのだから。



「ルイス!!」


寝室のドアを大きな音をあげながら開けました。


寝床を見ると


「ルイス?・・・ルイス?」


どこにもいませんでした。