1年後──────────・・・



「じゃぁね、アニ。」


「またねマキ。」




学校帰り、真紀はいつものように友人のアニと別れ、一人家路を急ぐ。



だが、さっきから嫌な気配がする。




まさか、ストーカー?


どうしよう?


早く帰らなきゃ!!



真紀は怖くて動かなくなりそうな足を何とか動かして走りだした。



すると後ろの足音も早くなる。



やっぱりあたしつけられてる。


どうしよう


早く  早く



真紀は必死で走った。



そしてようやくアパートが見えた。


重たい足を必死に上げて階段を駆け上がる。



だが、ドアに鍵を掛けた瞬間・・・・




「きゃっ」




誰かに口を押さえられた。


誰かとはもちろん、ついてきた奴。




真紀が慌てて腕を振り上げた瞬間
















「マキ、俺だよ。」