―ガタタン、ガタタン 流れ行く景色を立ちながらボーッと眺めている私、金野奈央 つい最近、髪をボブにしたばかり。 《でも…なんか飽きてきちゃったな…》 ため息をついて、体を横に向けると、斜め前のドアの所にいる人と目が合う。 相手は視線をそらした。 《……また目が合った。》 そんなことを思いながら私も景色に目線を戻す。 『七条〜七条〜』 電車が大きな駅に着き、扉を開く。 と、同時に大勢の人が乗ってきて、電車は満員電車へと姿を変えた。