数十分後… 「あれ?黒田さんは?」 外の掃除を終えた涼太が戻ってきた。 私は、カットの練習中 「事務所で仕事するって言ってた。」 口を動かしつつ、手も動かす。 美容師の基本だ。 「ふうん…。 で、黒田さんと明日どこに行くわけ?」 「だ〜か〜ら!! 内緒だってば!!」 「……教えろ。」 涼太が近づいてくる。 私はドキドキしながらも 「嫌だ。」 と、冷たく言い放った。