それから15分…

車は大きなゲートの前で止まった。

すみれの身長の3倍は余裕に超えているであろう、
高い高~い門だった。


そのゲートのおかげで、その中はあまりよくみえない。

しかし、そのゲートの面積の広さから、
中の家があまりにもデカいことは
ゆうに想像がつく。


………無論、すみれの家である。


車は門で認証チェックを受け、
先へと進む。

青々とした芝生。
西洋風の庭と、綺麗なガーデニング。

庭も相当広くて、
歩いたら10分くらいかかるのではないだろうか。
そんな庭を横切ると、車は家の真ん前に到着した。

家は3つ。
右は私の両親が生活してる屋敷。
左は私たち兄弟が生活してる屋敷。
そして真ん中は食事とか、家族の共同スペースになっている屋敷。

左右の屋敷と、真ん中の屋敷の間には
自由に行き来ができるように
渡り廊下がある。


といっても、両親は仕事で忙しくめったに家に帰らないから、
実質私たち兄弟のものと化している。