ゆっくりと屋敷の中へ 足を進めていく。 「…!!?!?」 よくわからない物体だらけ… なにこれ… 「怖い怖い 怖い怖い~っ」 隣でそう叫ぶたび 先輩は今までより強く、 手をギュってしてくれる。 そうしてくれるたび私は お化けなんか急に どうでもよくなって、 先輩の肩にそっと 甘えて寄り添いたくなる。 だけど今は… してはいけないこと。 ‘恋人’という 関係ではないから。