「先輩…あの、お水、どうぞ」 私は少しずつ、でも確実に 前原先輩との距離を 縮めて行こうと思った。 「さんきゅ」 そう言ってペットボトルの 受け渡しのときに 触れる手。 ものすごく緊張して 手が強張ってしまう。 だけど嬉しいの。 先輩の傍にいられる っていう今が。