次の日。 チャイムが鳴った。 美術室へクラスの友達と向かっていた。 「花乃!あの人じゃん!?」 「あっ!あああああ…ほんとだ」 「挨拶しなよぉ」 「え…っ、無理だよ」 そうしている間に、肩をたたかれた。 「え…?」 「おい無視すんなよな~」 そういって私の頭をぐしゃっとしたのは前原先輩だった。 「こんにちは…」 「ったく、おせーよ!!」 そう笑って行ってしまった。