「結愛?今週空いてる??」 いきなり美加先輩はあたしに会いに来た。 海と山しかないど田舎のこの町に。 「……空いてますよ」 美加先輩は落ちていく夕日を見つめながら、煙草を吹かす。 美加先輩は、あたしを見てニコって笑うんだ。 「あんたに紹介したい人がいる」 美加先輩は正直な人で、いつもあたしを照らしてくれている。