「……どうしても駄目なのか?」

「駄目です。どうしてもやりたいならば、
海理様の好きな野菜の種を愛情をこめて持ってきて下さい。
代わりにその愛情こもった種を僕達が育てますから」


結局は海理絡みだし育てるのは雪達か。

なんだ、つまらない。って言うか、こんな時に海理の名前を出すなよ。


「彩十さん、自分のせいだ自分のせいだと責めるのはどうかと思いますが」


海理の名前が出た事によって、俺の態度が変わったのをやっぱり雪は見抜いていた。